歯周病治療
歯周病治療とは?
歯周病は糖尿病や高血圧とともに慢性疾患と言われ、痛みや症状が出にくく、気づくことが遅れ、歯がグラグラし出してからでは手遅れになってしまい大切な歯を失ってしまうことが多くあります。歯周病は予防と早期発見・早期治療が重要です。当院での歯周病治療への取り組みをご紹介します。
歯周病を放置すると歯を失う原因に
日本人の歯を失う原因の第一位は、実は虫歯ではなく歯周病です。
歯周病は気づかぬうちに進行していきます。症状を放置していると、歯周ポケットの炎症が歯を支える顎の骨まで進んでいき、骨が溶けて歯がグラグラになってしまうため、最終的に歯を支えることができず抜け落ちることになります。
早期の段階で歯周病に自分で気づき、歯科を受診される方はほとんどおらず、症状が深刻になってから慌てて受診される方が多いのです。
しかし、歯周病を完治させることは難しく、進行を遅らせることしかできません。歯周病がひどくなってしまう前に歯科を受診し、治療しましょう。
軽度の歯周病は自分で気づくことは難しく、受診のタイミングを逃してしまうこともあるため、そうならないためにも歯の定期検診を受け、早期治療・予防を行うことが大切です。
歯周病とは..
-
01
歯周病は90%以上
が感染している
人類最大の感染症 -
02
高血圧や糖尿病のように 症状が出にくい
-
03
完治せず、進行を遅らせる ことしかできない
歯周病の進行度に合わせた適切な治療
-
軽度歯周炎
歯茎の検査を行い、レントゲンでの確認を行った上で先ずは歯磨きで適切に汚れを取るやり方を指導します。その後歯の周りの歯石とりを行います。
検査の結果歯茎の中に歯石がある場合は回数をかけて歯茎の中の歯石とりを行っていきます。(場合により麻酔を行います) -
重度歯周病
軽度歯周炎の治療の流れに加えて、場合により噛み合わせの調整やぐらつく歯の固定を行います。その後歯周ポケットの改善が不十分な部位に対して歯茎の中の歯石とりを手術によって行います。場合により歯茎周りの骨を再生する再生療法も行えます。(再生療法は自由診療となります)
歯科医院で行う歯周病予防
-
01.
PMTC
歯科衛生士が、専用の器械を用いて歯を磨いてケアします。セルフケアでは落としきれない歯垢を除去したり、着色汚れを落としていきます。
-
02.
歯石除去
歯磨きで落としきれなかった歯垢は、歯石に変わります。手持ちの器具や超音波を使って、溜まった歯石を除去していきます。
-
03.
SRP
スケーラーを使用し歯の表面の歯石やバイオフィルムを除去します。
そして、歯周ポケットの中にたまってしまった歯石や歯根の汚染セメント質を除去していきます。これをルートプレーニングと呼び、この2つの一連の流れをSRPと呼びます。 -
04.
歯磨き指導
歯周病予防には、毎日のご自宅での歯磨きが最重要となってきます。
歯磨きの癖を発見し、どこが磨けていないのか、どのようにブラッシングを進めていったらいいのか、歯科衛生士がアドバイスを行います。
歯周病の進行を防ぐには定期的なメインテナンスを
歯周病は
人類最大の感染症
歯周病は全人類の90%以上が保有する人類最大の感染症です。(ギネスブックにも載っているほどです!)そのため現在発症していない人や、自分は大丈夫と思っている人でも放っておくと発症する可能性は極めて高いと言えます。 また、歯周病は糖尿病や高血圧とともに慢性疾患と言われ、痛みや症状が出にくく、気づくことが遅れ、歯がグラグラし出してからでは手遅れになってしまい大切な歯を失ってしまうことが多くあります。 日本人は先進国では極めて発症率が高く、その要因は定期検診の受診率の低さにあると言われています。予防先進国の北欧などでは80%程度が検診に通うのに対し、日本人は2%程度の受診率にとどまっています。 最後に歯周病に完治はありません。発症したら進行を止めることしかできません。